そろそろ、世界のフツーを始めませんか

書評

いわゆる世界を舞台に活躍しているコンサルタント、今北純一氏と、船川淳志による対談形式で構成される本。日本は独特の社会で思考依存になりがちで、日本人は自分の頭で考えて「個で戦う力」が足りない。みたいなお話し。

グローバル化は中国で言う「全球化」時代に突入していて、そんな世界では年齢、性別、出身地、学歴等の持つ価値はどんどん減退し、代わりに「自分にできること」「それを担保する実績」が問われるようになる。そして全球化時代のビジネスにおいては、「いつでも、どこでも、どこの国の人たちとでも、一緒に働くことができること」が求められるとしている。だからこそ、ローカルな価値観で凝り固まった日本のエリートではなく、世界のフツーを目指そうという話。

~気に入ったところの引用~

P69、今必要なのは、組織から個人を見る視点だけではなく、個人から組織を見る視点、それと同時に、国から国民を見る視点だけではなく、国民から国を見る視点です。そして、日本から席会を見る視点に加えて、世界から日本を見るようにしなければ本当に日本は取り残されてしまいます。

P210、異文化に触れあえば、触れ合うだけ、自文化のことを考える場面に遭遇する。

P220、多文化組織は、異なる価値観や視点がプラスに働きますが、それゆえ、コンフリクト(対立)も起きます。そうした時に、決して逃げることなく、なおかつお互いの価値観を認めながら前に進めていく姿勢が必要です。それを支える軸は、最後はアイデンティティの問題だと思う。

にほんブログ村

コメント

タイトルとURLをコピーしました